出版活動 (Publication activity)

年齢を重ねてくると,これまでに自分が関わった研究活動を中心として,研究室の皆さ
んと行ってきた仕事をまとめておきたいと思うようになってきます。これまでは必ずし
も多くの機会があった訳ではありませんでしたが,ようやく時間も取れるようになって
きたので,若い方々の参考になればと考えながら著作活動に励みたいと思っています。
それも単に自分が原稿を書くというだけではなくて,出版の企画も立てるという立場か
ら多くの方が参加した出版物を産み出していきたいのです。でも,さすがに原稿執筆も
ゆっくりとしたものになっていますが,私なりにもう少しの間執筆に頑張ってみます
(2011/07/12)。
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書籍
・吉澤・若山研究室研究報告 Vol.7 (2010-2011)  
 Yoshizawa and Wakayama Laboratory Report Research and Review Vol.7
 前号に引き続いて研究報告をまとめておくこととして,今回も浅野秘書が編集に当たってくれた。2012年には吉澤
 が埼玉医科大学を離れるので,これが記念の号になる訳である。若山さんも講師を経て准教授に昇任しているの 
 で,今後の研究報告は引き継いでいただきたいと考える。それとともに,浅野秘書が我々の活動をサポートしてく 
 れたことに心からの感謝を申し述べたい。

            


・吉澤研究室研究報告 Vol.6 (2001-2009)  
 Yoshizawa Laboratory Report Research and Review Vol.6
  私が東京農工大学工学部にいた頃には大谷幸利助手(その後助教授,准教授)が編集作業を担当してくれて
 研究報告を2年ごとにまとめてくれた。しかし2003年に私は東京農工大学を離れたので,その後の成果をまとめる
 ことができず,また企業に席を置いたりしたので研究は行えなくなってしまった。2006年に埼玉医科大学に移った 
 が,ここでは医用生体工学科が新設されたばかりであり,ここでは研究が多少はできても論文を書く時間はなく
 またそれまでの成果をまとめる体制もなかった。しかし,心の中では非常に気がかりであったので,浅野秘書に頼
 って少しずつ「編集作業を進めてもらっていた。最大の問題点は,発表した文献などが散逸してしまっていて,探し
 出すことも簡単ではなかったことだった。中にはすっかりと忘れてしまったものさえあった。浅野秘書はこれらを少し
 ずつ拾い集めては研究報告としてまとめてくれた。2010年になり,ようやくに形が整って,今年2月になってから序 
 文を書き加えて,なんと9年間の成果が一冊になった。579ページという大部なものである。以前に比べてペースが
 1/3に落ちているとはいえ,ずっしりと重いものになっていた。浅野さんに感謝するのみである。

            

SPIE Proceedings Vol.7588 Photonics Asia 2010  
   edited by Kevin Harding, Peisen Huang, Toru Yoshizawa

 2010年10月18日〜21日にかけて北京にて開催されたPhotonics Asia 国際会議のProceedings が
 含まれている。長い間米国にて開催されてきた会議がアジアにおいて初めて開かれることとな 
 り,初版の事情から北京でのPhotonics Asia の一環として催された。これは紙の本ではなくてCD
 となっている。                                    
        
                 


日本光学測定機工業会編:光計測ポケットブック(朝倉書店,2010/02)
  大分以前のことになるが,1999年4月に「実用光キーワード事典」を刊行したことがあった。ただし,当時は原稿も
 手書きで仕上げる方が多く,間違いや不適切な個所を修正することが困難であって,なんとも問題点が多いままに
 なってしまった。それでも他書には見られない特徴があって一部の方からは好意的に迎えられた。そうした事情が
 あって,私としてはなんとか改訂をはかりたいと考えている。そうしたところへC社の某氏から前書に関する好意的
 なご意見をいただいたのだが,現在の出版界においては改訂版は歓迎されないので,それではと前回の趣旨を踏
 まえて,一般の書籍が計測の原理技術を述べているので,ここでは「これこれの計測を行うにはどのような原理や
 手法があるのか」を示すような書籍をつくろうということとなった。関係委員で項目を持ち寄り,項目ごとに執筆者の
 選定を行った。執筆者の多くは工業会の会員企業の技術者から選ばれている。さて我々関係者の意図はうまく活
 かされているのであろうか。気になるところである。

                  

Toru Yoshizawa (Ed.): Handbook of Optical Metrology (Taylor & Francis, 2009.03.)

             

・吉澤 徹 編著:光三次元・産業への応用 (アドコム・メディア, 2008/06/11)

                 

・吉澤 徹:画像応用計測 (わずかに1項目を書いただけですが・・・)
                機械工学便覧 計測工学編                 2007/12/10

・吉澤 徹(編著):最新光三次元計測  朝倉書店               2006/11

                 


■原著論文 (最近はちょっと怠けていますが,数編を準備中です)


■国際会議発表論文
・Toshitaka Wakayama, Toru Yoshizawa: Simultaneous measurement of internal and external profiles
  using a ring beam device Proc. SPIE, Vol. 7066, 70660D (2008)
・Toru Yoshizawa: Banknote verification usng optical techniques (Invited talk) 9th International Symposium
  on Laser Metrology, Singapore 2008/07
・Toru Yoshizawa, Toshitaka Wakayama, Hiroshi Takano: Applications of a MEMS scanner to profile
  measurement Proc. SPIE 6762, 67620B 2007/09
・Toshitaka Wakayama, Hiroshi Takano, Toru Yoshizawa: Development of a compact inner profile
  measuring instrument Proceedings. of SPIE Vol.6762 2007/09
・Toru Yoshizawa, Masayuki Yamamoto, Toshitaka Wakayama: Inner profile measurement of pipes and holes
  using a ring beam device Proc. SPIE 6382, 63820D 2006/10

    
解説,その他
・吉澤 徹:非接触三次元形状計測における技術の進展
                計測標準と計量管理 第57巻 第2号 pp.7-14     2007/08
・吉澤 徹:オプトメカトロニクスに想う         
                光技術コンタクト Vol.15 No.3 (2007) pp.105-106    2007/03